第10章 LIFE
力が抜けた身体を少し持ち上げて、ズボンを一気に引き下げた。
顕になった翔ちゃんが、身体を捩って恥ずかしがる。
「やだっ…そんな見ないで」
「そんなこと言ったって…皆見てるよ?」
「う…やだぁ…」
まだ恥ずかしがるから、相葉ちゃんの顔をみた。
和也に重なりながら、じっとこっちを見てる。
なんかもぞもぞしてるから、きっと和也にわるいことしてるに違いない…
「雅紀。おいで」
「え?」
「みんなで翔ちゃんをかわいがってあげようね?」
「あ…うん…」
素直にベッドから出ると、翔ちゃんの隣に座った。
「え…と…ごめんね?邪魔しないから…」
「もう!雅紀もばかぁ…」
両手を塞がれたまま、翔ちゃんは涙を流す。
ふと和也をみると、恨めしそうな目でこっちを見てた。
「風邪ひいてるんだから、そこで大人しくしてろよ」
ぷうっと膨れて、また布団をかぶった。
でも目だけ出て、こっちを見てる。
子供か…
翔ちゃんに向き直ると、乱れたままの姿で。
どくんと下半身に血が集まった。
「翔ちゃん…もう恥ずかしがらないでね?」
そう言うと涙がまた零れた。