第14章 きみどり scene5
潤 ”窓の外、見てみて”
雅紀”とっても綺麗でしょ?宿選ぶの俺達も手伝ったんだよ”
智 ”ありがとうね…ホント感謝してる”
潤 ”全部忘れて…ゆっくりしておいで”
雅紀”俺達、しっかりと仕事こなして、東京で待ってるから”
智 ”うん…ほんと、ありがとう”
雅紀”リーダーも無理しちゃだめだよ?”
潤 ”これは二人への休暇なんだからな?”
智 ”わかってる。俺もちゃんと休むから…”
潤 ”後のことは、ウチの翔くんがきっちりするから”
智 ”ふふ…ホント、頼りがいのあるおかあさんだよ”
雅紀”!!”
潤 ”翔くん、おかあさんっていうと怒るからね?”
雅紀”しーらない”
智 ”発言を削除しました”
潤 ”それ、無駄な工作だから”
雅紀”あ、仕事戻るね”
潤 ”俺も”
智 ”ありがとう”
スタンプで、殺先生がぬるふふしてるのが飛んできて、会話は終わった。
テーブルに置いてあるかずのスマホが光ってるのが見えた。
今の会話は嵐のグループラインだから、当然かずのとこも受信してて。
ピカピカ緑のランプがついてた。
「充電しとくか…」
カバンからケーブルを取り出してコンセントを探していたら、手の中のかずのスマホが震えた。