第13章 漆黒
あんまり言うことを聞かないから、バスローブを全部脱がせた。
「えっ…」
「見せてくれるまで、ここにずーっといるからね」
半ば俺も意地になってた。
「や、やああ…お願い…」
「じゃあ、ほら、シて?見てるから」
「う…うう…」
しぶしぶ、自分で持って便器に向けるけど、やっぱり恥ずかしいみたいでなにも出ない。
「ふ…ふえぇ…」
泣き出した身体をぎゅっと抱きしめた。
「かわいい…食べちゃいたい」
「もお…ばかあ…」
身体が一気に熱くなったかと思うと、ちょろっと出てきた。
「あ…ぁ…もぉ…ばかぁ…」
後はもう勢い良くじゃーじゃー出てくるのを、眺めてた。
ちょろりと最後の雫が出ると、真っ赤になってトイレを飛び出していった。
「ちょ!待って」
「ばかあああっ…」
バスルームに駆け込んでいくから、一緒に追いかけて入っていった。
「やだもおお…ばかばかばか!」
「わかった。ごめん」
捕まえて抱き寄せたら、おとなしくなった。
「ひどい…もう…」
「ごめんね。恥ずかしがるのが可愛いんだもん」
「もう…三十路捕まえてかわいいとか言うな」
「かわいいんだもん」
「…じゃあ、シて?」
潤んだ目で俺を見上げる。
ぶつんと、理性の糸は切れた。
そのまま小さな体を抱え上げてベッドルームに戻る。
ベッドに身体を投げ出して、激しく愛撫するとあっという間に汗塗れ。
「もうちょうだい…」
「ん…」
久しぶりに入った中は、熱く俺を押し包んだ。
「ん…あぁ…熱いよ…」
「もっと…入って…?」
肩を引き寄せられて、身体が密着する。
抱きしめると、少し泣いた。
「どうしたの…?」
「嬉しいの…」
やっぱり、こんなかわいい生き物、他に居ない。
愛おしくて、愛おしくて…
「ああ…愛してる…」
「うん…俺も…」
額にキスすると、ふんわりと微笑んだ。
そのまま俺達は快感の頂点に上り詰める。
「イッちゃう…もう、あっ…」
「一緒に、イこ…?」
「んっ…ああっ…出るっ…」
「出すよっ…一緒にっ…」
ぐいっと中を抉るように腰を突き立てた瞬間、俺達は果てた。
「あ…あぁ…愛してる…潤…」
震える身体を引き寄せて、しっかりと胸に抱いた。
「愛してるよ…ずっと…」
end