第13章 漆黒
上がる息を押さえながら、ぬるくなってしまったビールを取ると、プルタブを引き上げた。
口いっぱいに含んで、唇を近づけるとうっすらと唇を開ける。
こじ開けてビールを流し込むと、ごくりと飲み込んだ。
何度も何度もそれを繰り返すと、蕩けたように俺を見つめる。
半分ほどになったら、一気にそれを煽って飲み干して、缶を放り出した。
「次はあなたね…」
そう言うと、頬を染めて頷く。
バスローブの紐を解いて、割り開く。
最近鍛えて筋肉がついた足がにゅっと伸びてきて、俺の肩に乗る。
秘部が丸見えだった。
「ね…挿れたい…?それとも挿れて欲しい…?」
「えっ…?」
「知ってるんだよ…」
「な、なにを…?」
そっと足を下ろすと、上体を上げて俺を見つめる。
「どっちも、好きなんでしょ…?」
きゅっと俺の茎を握り込んだ。
「あっ…」
まだイッたばかりで敏感で…
思わず腰を引いてしまう。
「な、なんで…」
「だって…」
するりと握り込んでいた手が、後ろに回る。
「時々、ココ、ヒクヒクしてる…」
囁く声に、力が抜けそうになる。
「知ってるんでしょ…?ここに、男、挿れたことあるんでしょ…?」