第12章 ピスタチオ fromショコラ
「ほんと、お二人さんはバレバレなのにさ、なかなかくっつかないからさ、こっちは偉い気を使ったんだよ?」
翔ちゃんが半べその相葉さんを抱き寄せた。
「翔ちゃあん…ニノが恥ずかしいからって八つ当たりする~」
「はいはい、おまえも大概だから黙ってな?」
「もおっ酷いっ…」
ぷりぷり怒りながら、相葉さんは翔ちゃんにぎゅうっと抱きついた。
「しょうがねえなあ…」
ぽんぽんと相葉さんの背中を撫でながら、翔ちゃんは微笑んだ。
思わずどきっとした。
だって…今まで二人がこんなリラックスした姿を見せるのなんて、初めてだったから…
なんだかまばゆくて、ちゃんと見れない。
ふと見ると、大野さんは俺の方をみてて。
やっぱりなんか照れた顔してて…
もう…かわいいんだから…
抱きしめたい、抱きしめられたい。
でもね…潤も居るし…ここは我慢。
「き、気ぃ使ったっていつだよ…」
大野さんが照れながら翔くんに投げかけた。
「え?智くんがニノを楽屋で押し倒してないか、確認してから入ったりとかね?」
「にょおおおおおおおおっ」
やっぱり…アレ、バレてたんだ…
だよね…あんな棒読みしてたしね…