第12章 ピスタチオ fromショコラ
大野さんの手が優しく頬を包み込むと、涙を拭き取っていった。
「我慢しなくていいから…な?」
きゅっと俺を握り込むと、優しくゆるゆると扱きだした。
「きゃうっ…」
びくんっと身体が跳ねた。
大野さんのあったかい手が、どうしようもなく気持ちいい。
さっき出した白いのが、ぬるぬる滑って…
ああ…気持ちいい…
またすぐに限界が来る。
大野さんから貰う快感は大きすぎて…
俺の横に寝そべる大野さんの胸に、顔を埋めた。
いい匂いを嗅ぎながら、夢の中を漂うような気分。
「いいよ…イって?」
囁く声さえも、快感の材料にしかならない。
耳から入った声は脳髄を蕩けさせた。
「あっ…大野さんっ…」
気持ちいい…もう、出るっ…
「イッちゃうっ…あっ…あんっ…」
「いいよ…出して…?」
「あっ…あっ…いいっ…気持ちいいっ…」
「ニノ…」
夢中で、大野さんにしがみついた。
ぎゅうっとパジャマを握りしめると、大野さんの身体と密着して、もっと気持ちよかった。
「あっ…ああぁっ…やぁっ…」
「ニノ…かわいい…」
大野さんの声が耳のすぐ近くで聞こえた。
瞬間、もう我慢ができなくて…
温かい手のひらに白濁を零した。