第12章 ピスタチオ fromショコラ
「あー!あー!入るぞおっ…今から俺達は楽屋に入るぞおー!」
楽屋の外から翔ちゃんの大きな声が聞こえた。
「ああっ…ちょっ…黒っ、まじでっ…」
大野さんが起き上がってジャージを上げた。
俺は床にころんと転がされて、それを呆然と見上げてた。
「おうっ…は、入れよっ…」
まるで自分の家みたいに大野さんは答えて、ドアを開けに行った。
「いやー疲れたなあー!あれっ…ニノ、どうした!?」
すごくわざとらしい棒読みで、翔ちゃんは俺のところに歩いてきた。
「わんっ…」
俺の中の黒がすっごい喜んで、今度は翔ちゃんに飛びついていった。
「わああっ…おまえ黒かっ…」
べろべろ翔ちゃんのお顔を舐めてたら、相葉さんがすっごい嫉妬顔でこっち見てた。
潤は苦笑いしてるし、大野さんはまだ顔が真っ赤だった。
マネージャー達が驚いて、俺達を引っ剥がそうとしたところで、俺は急激な眠気に襲われた。
「きゅうん…」
「あっ…ニノっ…」
みんなの慌てる声が聴こえたけど、眠気に抗えず俺は眠りに落ちてしまった。
大野さん…いい匂いだったなぁ…
もっと、触りたかった…
もっと…気持ちよくしたかったなぁ…