第2章 グレイscene3
「和ー!起きてー!」
朝、いきなりシーツを引っ剥がされそうになった。
「今日はお天気いいから、シーツ洗っちゃうからね?」
まだ目が開いてないのに、こいつはどんどん話を進めていく。
「ほら、起きてぇ?ね?朝ごはん作ってあるよ?」
「うるしゃい…」
「え?」
しまった。噛んでしまった。
「和…ぶぶ…もしかして、今、噛んだ?」
ここは寝たふりだ。
「あ、ちょっとぉ…寝ないでよ…シーツ洗わないと、ドロドロなんだから…」
知るかよ…大半はお前の出したものだろ…
俺は気持ち悪くなんかねえもん。
「ねえ…和…」
つんつんとほっぺを突かれる。
もう…うざい…
「シーツ…洗わせて…?明日から雨なんだって…」
天気予報までチェック済かよ…
どんだけお前の朝はお年寄り並なんだよ。
「かーず…和…和也…」
あいつの温かい息が俺の頬にかかる。
ちゅっと音を立てて、柔らかい唇が頬に触れていった。
「かわいい…和也…」
ベッドが揺れて、俺の隣にあいつが寝転がった。
「起きない…?起きないよね…?」
そういってあいつは、俺の中心に手を伸ばしてきた。
「わ…やっぱりおっきい…」
そう言って握りこむと、ふよふよと握りだした。
「ふふっ…ここもやわらか~い…」
そう言って、その下の袋までふよふよし出した。
「こんなときじゃないと、ゆっくり触れないもんね…」
やけにウキウキした声で、あいつは俺を弄んだ。