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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第2章 グレイscene3


「潤…」
「翔くん…凄いね…いっぱい出た…」
「バカ…本当はお前の中で出したかったのに…」
「ごめん…今ならいいよ?」

できないのがわかってるから、軽口を叩いてみた。

「よしわかった」
「えっ…」

翔くんは俺を押し倒すと、足の間に入ってきた。

「ちょっ…待って、翔くん今…」
「愛してるよ…潤…」
「待って、待って…?」
「俺のなにが不満なんだよ」
「いやだから…えっ!?」

翔くんはもう復活してた。

「えっ…えええっ!?」

にやりと笑うと、俺の顎をクイッとして、キスを一つ落とした。

「だから言ったろ…?」
「え…?」
「お前のためならなんだってしてやるよ」



結局、その夜は寝かしてもらえず。
隣の部屋にいる彼女には全部聴こえてしまっただろう。
酷いことをしてるのはわかってる。

だけどこんな修羅の道を選んだのは彼女だ。

愛されないとわかっていながら、ここに来たのだから…
ごめん…ごめんね…?

朝になり、風呂に入り朝食の支度をしていたら玄関から物音がした。
なんだろうと思って出てみると、彼女が居た。

「え…?何してんの?」
「あ、おはよう。今、帰ってきたの」
「えっ…!?昨日居なかったの!?」
「うん…仕事だったから…何?」
「いや…別に…」

ふとダイニングテーブルにいる翔くんをみたら、笑いを堪えてた。


騙された…


「潤、コーヒー」

震える声で翔くんが言う。

「…わかったよ…」

コーヒーサーバーからマグカップに注いで、コトリとカップをテーブルに置く。
その手を翔くんは掴んだ。

「ありがとう。イ・ケ・ナ・イ・コ・トに燃える、潤くん」




めまいが、した。






【END】
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