第2章 グレイscene3
「はぁっ…翔くんっ…」
「もっと声抑えろ…」
「だって…」
「彼女に聞こえるぞ…?いいのか?」
「あ…いや…そんなこと言わないで…」
翔くんの汗が背中に落ちてくる。
その雫の流れる先に意識を集中させようとするけど、失敗してしまう…
「っ……そんなこと言って…こんなに締め付けてんの、誰だ?」
低い、甘い声は俺の脳髄を蕩かす。
「あ…だめぇ…イっちゃう…」
背中が反り返って、一層翔くんを中に導いてしまう。
俺の中に居る翔くんが、質量を増す。
「潤っ…声出せよ…いいぜ…?バレても構わねえよなぁ?」
「やっ…やだぁっ…いじわる言わないで…」
「すげえ…締まる…」
翔くんの腰の動きが早くなる。
俺の肩を持って、後ろから突き上げてくる。
「あっ…ああっ…潤、堪んねぇ…出すぞっ…」
「ああああ…翔くんっ…翔っ…」
頭のなかがスパークして、もう彼女のことなんて忘れた。
「ちょうだいっ…奥にっ…奥にぃっ…出してぇっ…」
俺の中で脈動する翔くんが好きで…
その存在を感じているのが好きで…
俺を必要としてくれてる、愛してくれてる翔くんのその脈動が愛おしくて…
「だ、してやるっ…ケツ上げろやっ…」
「しょおくっ…ああっ…イっちゃうっ…」
「イケよっ…オラ、声出せよ…俺を感じさせろよっ…」
「翔くんっ…好きっ…好きだよぉっ…」
「潤っ…ああっ…」
まっしろ…