第11章 グレイscene4
「さ、起きろ」
「ヤダ」
「お前なあ…」
ぐいっと岡田は俺の上にのしかかって来た。
「なにすんだよ」
「このまま技掛けんぞ?」
「うえ…」
するりと脇に手を入れられたかと思うと、いつの間にか両腕が背中に回っている。
「ほら解いてみろ」
寝転がったまま、俺は岡田にいいように遊ばれてた。
「んがーっ」
「いいぞいいぞ。その調子」
「ん…」
「は?なに諦めてんの?」
「もういい」
敵うわけないじゃん…
そう思って膨れてたら、岡田の手が俺の腹筋を撫でた。
「あひゃあっ…」
「ふうん…だいぶ筋肉ついたじゃないか…」
そう言って腕を拘束したまま、岡田は体中を撫で回してきた。
「ちょ、ちょ、ちょ、やめろって!」
「だいぶいいぞ、この調子だ、大野」
「わか、ったから…」
なんか…触り方おかしい…
「はいはい、じゃあ立って。続き」
「お、おう…」
なんか、変な気分だった。
それから、接近する度に岡田は俺の身体を触っていく。
ふわっと触ることもあれば、もろに…
その…アソコを触っていく。
「おまっ…やめろや!」
「なんのことだ…お前サボりたいからって難癖つけるな」
「ち、違うだろ!お前わざとだろうが!」
「だから何を言ってるんだ」
「とぼける気かよ!」
「具体的に言えよ」
端正な顔でマジに言われると、なんか怖い。
「もう…いいわ…」
「大野…ココ…」
「え?」
「なんで硬くしてんだ?」
指さされたその先…俺のマイサンこんにちは!
「えええっ…」
「疲れなんとかってやつか?」
からかうような響きに、前かがみになって抵抗する。
「お前がベタベタ触るからだろ!」
「ふうん…」