第11章 グレイscene4
「あ…こぼれちゃった…」
潤の口の端から白い液体が一筋こぼれてた。
「えろっ…」
真っ赤な顔をして口を拭うのを止めて、一筋の白い線を舌で舐めとった。
「翔くんがエロいんじゃん…」
「なんで?潤がいけないんだよ?」
「俺なにも悪くないもん」
「お口の端から、なにこぼしてるの…?」
「なに…もっ…あっ…」
バスローブの裾を割って、なにも履いてない潤の素肌に触れる。
「なんで下着履いてないの…?」
「履くタイミングなかったんだよ…やっ…」
潤の中心を緩く握ると、ぴくりと手に力が入った。
「や…もお…昨日あれだけシたのに…」
バスローブが肌蹴て、潤の白い腿が顕になる。
肩を抱きながら、その腿に手を這わせる。
「まだ…足りないの…?」
潤が俺の頬を手で包んで唇を近づける。
「足りない…」
自分から唇を近づけてくちづけると、真っ赤な顔をする。
「だめ…?」
「だめ…じゃない…」
甘えるように俺の肩に腕を回して抱きついてくる。
「俺も…欲しい…」
朝日の中、俺達はリビングで互いを求め合った。
ゆっくりと高め合うと、静かに繋がって俺たちは果てた。
「潤…?」
「ん…」
まだ俺を中に残して、潤はうとうとしている。
「風呂入ろうよ…」
「ん…」
返事はするけど、潤は夢のなかで…
「かわいいんだから…」
ちゅっと頬にキスすると、潤を抱き上げた。
「お風呂はいろうね…」
そのままお姫様を抱っこして扉を開けた。
この日は一日、かわいい寝顔を見て過ごした。
潤が起きるころ、今度は俺が夢のなか。
「ふふ…翔くんの寝顔、かわいい…」
おまえのほうが、かわいいよ…
潤…愛してる
【END】