第11章 グレイscene4
「へえ…それも見つけちゃったんだ…」
テーブルに散らばる棒を見ながら、にやりと笑った。
「え…うん…それ、何?」
「興味ある?」
悪い顔をして笑うから、多分悪いことするんだ…
「全然…俺、もう寝る」
「皆に言おうかな…」
「え?」
「大奥見てオナニーする人がいるって」
「ちょっ…」
「すげえよな…こんな一瞬なのに…こんなんでオナニーできるなんて…」
「うっ…うるさいっ…!」
「しかもこんなん本気じゃ無いじゃん…」
「だって!しょうがないだろ!映像で残ってる中で一番なの!これが!」
「へえ…」
いつのまにか、和也の手にはなにかのボトルが握られてた。
「なに…それ…」
「これ?消毒ジェル」
「…何に使うの?」
「興味ある?」
「全然。俺寝る…」
立ち上がりかけた俺の肩を強引に押し戻す。
ふわりと和也が背もたれを乗り越えて俺の隣に来た。
「一人でシてた、おしおきな」
そう言って俺に跨ってきた。
「あ…あ…やだ…なにそれ…」
「動くなよ…?傷つくから…」
「やめ…あっ…動かさないでっ…」
バスローブの紐で手首を縛られて…
消毒ジェルをつけたあの棒を、なぜか俺の中心に押し付けてる。
何されてるの…俺…
「やめてよっ…お願いっ…」
「いいから…気持よくしてやるよ」
「やだあっ…」
「動くなって!怪我するぞ!」
大きな声にびくっと身体が震える。
「そう…じっとして…いいこだ…」
つぷりと棒が俺の中に少し入る。
これって…尿道責めってやつ…?
「やめてよぉ…普通に抱いて…」
「言ったろ…?おしおきだからな」
なんで…もう棒、用意してあったじゃん…
おしおきじゃなくても使おうとしてたでしょ…?