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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第8章 いつも貴方がいた -nosa version-


「翔…顔みたい…見せて…?」

息が上がって、上手く声が出せない。
でも翔さんは顔を上げて俺を見てくれた。

「カズ…」
「翔さん…なんて…」
「ん…どうした…?」
「俺の…旦那さん…かっこいい…」

身体にもう力が入らない。
快感が凄すぎて、真っ白になってくる。

「カズっ…待って!だめだって…起きろっ…」
「気持ち…いい…」
「カズっ…和也っ…」

めったに和也って呼ばないのに…
嬉しい…

「翔…もっと…俺に入って…?」
「ああ…もう、かわいい…俺の奥さん…」
「旦那さん…」
「奥さん…」

唇が重なる。
翔さんの動きが激しくなって、俺の身体は大きく揺れた。
堪らず立てた爪が翔さんの背中に沈み込んでいく。
もっと…もっとひとつになりたい。




健やかな時も

病める時も

富める時も

貧しき時も

生涯

彼を愛し

慈しみ

敬い

死がふたりを別つまで

変わることなく

愛し続けることを

誓います






あの時の誓いの言葉が、脳裏に蘇った。

「翔…」
「和也…」

シーツの上で重ねた手。
リングの光る、俺達の両手はお互いを受け止める証。
俺の右手は、貴方の左手。
貴方の右手は、俺の左手。
このリングが光り続ける限り…

愛し抜くことを、誓います




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