第1章 ミントscene2
「だって…翔ちゃん、好きって言ってくれたもん…」
「あっ…雅紀、だめだっ…も、俺っ…」
「翔ちゃんっ…俺のこと、好きって言ってぇっ…」
「好きだっ…好きだ雅紀っ…ずっと、俺のものだからなっ…」
「ひっ…あっ…もうでちゃっ…」
雅紀の身体がびくんっと大きく跳ねたと思ったら、それを翔くんが抱きとめて二人はぎゅううっと一つになった。
ビクビク震えたかと思ったら、そのまま動かなくなった。
ベッドで四人で沈み込んだ。
「相葉さん…?」
和也が声を掛けた。
「も、大丈夫だよね?」
「うん…ありがとうね…ニノ」
「ニノ…ありがとうな…」
俺は…?ま、いっか…
先に翔くんと雅紀を風呂に入らせて、その後で俺たちも風呂に入った。
上がると翔くんと雅紀はソファでお互いにもたれ合いながら、何かを話し込んでいた。
とってもいい雰囲気だったから、そっとしておいた。
俺と和也は寝室を片付けてから、そっとベッドに入った。
「もうあの人達大丈夫だから、俺達は寝よ?」
「ああ、だな…」
翔くんの家なのに、俺達は堂々とベッドを占領して寝てやった。
このくらいいいだろう。
だって、俺達は体を張って、アイツらを仲直りさせたんだから…
腕枕した和也がうとうとと眠り込む。
そのさくらんぼみたいなかわいい唇に、そっと俺はキスをした。
和也は微笑むと、俺の耳に唇を寄せた。
「今度は…猫のしっぽ、二人で使おうね…」
やっぱ、お前、最高だわ…
俺は和也の身体をぎゅうっと抱きしめると、目を閉じた。
和也の匂いを存分に嗅ぎながら、眠りに落ちていった。
今度は、もっとあんあん言わせてやるからな…
ずっと、離さない。
だって、愛してるんだもん。
【END】