第7章 ショコラscene3
涙が出てくる。
膝を立てて、雅紀を離そうとするけど離れなくて。
自然と漏れ出てくる声を抑えようと、手の甲を唇に押し当てる。
それでも私のを咥える雅紀から目が離せなくて…
「んっ…ふっ…う…」
「翔ちゃん…声、聞かせて…?キモチイイの…?」
「うん…凄く…雅紀が触ってるってだけで…いい…」
でもこんなはしたない声を出すのが恥ずかしくて…
やっぱり声を抑えてしまう。
「ああ…だめだ…」
「え…?」
「我慢してたけど…やっぱりダメだよ…翔ちゃん…」
「なにが…?」
「…挿れても…いい…?」
「えっ…」
雅紀の顔が、男らしい。
こんな顔、見たことない。
セクシーで…目が離せない…
「今の翔ちゃんは、翔ちゃんであって、翔ちゃんじゃない…わかってる…わかってるけど、俺だって男なんだ…我慢、もうできないよっ…」
ガバッと雅紀が私に抱きついてくる。
「この前…挿れてもいいって言ったよね…?」
「あ…」
「足、広げて俺のこと誘ったよね…?」
「やだ…あの時は、あんな気分だったの…」
「じゃあ、今もなって…?俺、見たい…」
「雅紀…」
「見せて…?淫らな翔ちゃん…」
べろりと雅紀の舌が、私の首筋を舐め上げた。