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カラフルⅢ【気象系BL小説】

第2章 グレイscene3


「和也…」
「ふふ…思い出しちゃった…」
「もう…泣くなよ…」

今日は雅紀は泊まりでロケに出ていて、久しぶりに潤も早く帰ってきたから二人でゆっくりしていた。
ベッドで潤の腕にくるまれていたら、付き合う前のことを思い出してしまったのだ。

「潤…くん…?」
「ん…?」
「俺のこと、好きになってくれて…ありがとう…」
「和也…」
「潤のこと、好きになって良かった…」

きゅっと潤の腕に力が入った。
俺を抱きしめる体温が高くなった。

「バカ…こうなることは…もう決まってたんだよ…」

嬉しくて、潤の背中に回した手に力を入れた。

「お願い…ずっと…傍にいて…」
「当たり前だろ…言っただろ?お前なしの人生なんて考えらんないって…」
「ずっと…好きだよ…」
「うん…」
「ずっとずっと好きだよ…」
「うん…わかってる…」

涙が止まらないまま潤を見上げた。

「抱いて…」
「和也…」

そっと潤がキスをくれて…
俺の体を抱いてくれて…
優しく俺の中に入ってきた瞬間、もう俺は絶頂を迎えてしまった。
潤はそのまま俺の中でゆっくりと動いて、ずっと俺と繋がってくれた。
何度果てたかわからない。
だけど潤はずっと俺の中に居て、俺を愛してくれた。

「潤…」
「ん…?なに…?」

潤に向かって両手を伸ばす。
抱き寄せると、俺の中が潤で満たされていくようだった。

「潤…?」
「なに…」
「俺のこと、愛してる…?」
「あたりまえだろ…」

ふふっと笑って潤は俺の額にキスをした。

「ありがとう…でも…」

潤…もっともっと俺に…愛をちょうだい…?

「ちゃんと言ってくれないと浮気するよ?」

潤は真顔になると、動きを止めた。



「和也…愛してる。一生、傍にいて…?」



そういうと、がばっと俺を抱きしめた。




「結婚式、しよう?」






めまいがするほどの幸福が押し寄せた。








【END】
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