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4.1【完結】

第3章 3.31


ただ、俺は、本当の俺は、余命一日の男なんだ。
話せば長くなるが、とても進行の早いガンだった。
俺は手術を望まなかった。もしも、失敗して、植物人間のような状態になって花菜に会いたくない。
結婚も考えてはいた。
でもガンが見つかってからそんなこと花菜に言えるような俺じゃない。

「どうしたの?太一。」
「考え事。」
「ふうん」

ごめんな。ほんとごめん。明日はお前の誕生日なのにな。
こんな俺で本当にごめんな。
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