第76章 ヒソップ

「やっ…あ、も、すぐっ…」
「俺もっ…も、無理っ…」

激しく擦り合って、ぐっと握りしめる。
苦しいけど、キスして吐息を俺の中に閉じ込める。

「んーっ…んっ…」

大野さんの身体とアソコがびくっと震えた。
それを感じた瞬間、俺ももう限界が来た。

一層深く口づけながら、手に力を入れた。

「んんっ…」

熱い液体が、俺の手に掛かった。
それが精液だとわかった瞬間、俺も達した。

「んっ…あっ…」

大野さんの身体を抱き寄せながら、手の中に放出した。

「しょ…う…」
「さと…し…」

震えるほど気持ちよかった。

「足りない…智…」
「え…？」

まだ欲しい…もっともっと…欲しい。

ずり下がってたジャージを脱ぎ捨てた。
大野さんのジーパンも床まで下ろして、足から引っこ抜いた。

乱暴に浴槽の給湯ボタンを押した。
そのまま、バスルームへ入った。

シャワーからお湯を出すと、待てなくて大野さんを壁に押し付けた。

「ひゃっ…冷たっ…」
「ごめん…」

また唇に貪りついて、抱きしめた。
もう発火しそうなほど、お互いの身体は熱い。

湯気が出てきて、浴室が白く染まってくる。

ガクッと大野さんの膝から力が抜けて、床に座り込んだ。