第9章 櫻井翔のキケンな夜会4
ガタガタと玄関から音が聞こえる。
あれ?今日は雅紀来る日だったっけ?
リビングから玄関の方へでる扉を開ける。
「雅紀…どうしたの?こんな夜中に…」
玄関でブーツが脱げなくて、わたわたしている雅紀が居た。
「翔ちゃん!」
「な、なに」
凄い形相で雅紀が俺を呼ぶ。
「ちょっとこっちきて!」
「え?うん…」
近寄ると、やっと雅紀のブーツが脱げて、凄い勢いで家に上がってきた。
「ちょっ…どうしたの!?」
「脱いで!」
「ええっ…」
「いいから全部脱いでっ…」
ぐいっと強引にTシャツを脱がされたと思ったら、今度は押し倒されてスエットのズボンを剥ぎ取られた。
「ちょっ…ちょっ…ちょっ…なにしてんの!?」
「うるせー!」
よく見たら、雅紀泣いてた。
「えええっ…どうしたの!?おまえ!」
「うるさあああい!」
ボクサーパンツいっちょの姿になった俺の胸や背中、足や腕を丹念に確認している…
「?????」
「うう~…」
「だから…なにしてんだよ…?」
雅紀は床にへたり込んだ。
「しょうちゃんのばかあああ」
「えええ!?なんでだよっ」
「うわきものー!うわきものー!」
「なっ…なんのことだよ!?」