第75章 今日の猫来井さん②
猫葉さんがウインクしました。
「猫来井さんも、一緒に祝ってくれる?」
「は、はい…それはもちろん…」
なんだか訳がわかりませんが、今日はなまこさんとガーベラさんのお誕生日会をすることになりました。
準備ができて、リビングのローテーブルの上には、お料理とケーキ、そして…
「あらあ…豪華なお料理ねえ…」
「うふふ♡それにいい男もたっぷり///」
花瓶に挿されたガーベラさんと、水を満たしたボウルの中から半身を出すなまこさんのお誕生会が始まりました。
なまこさんもガーベラさんも、くねくねうねうねしながら、ぐるりと囲む私達を眺めてご満悦です。
「えー…それでは…」
ゴホンと猫葉さんが咳払いをすると、立ち上がりました。
「始めましょっか…」
そう言って、猫宮さんも猫野さんも立ち上がりました。
私と猫本さんも慌てて立ち上がり、グラスを持ちました。
「ガーベラと、なまこお誕生日おめでとう!」
「おめでとー!」
カンパーイと皆でグラスを合わせました。
「やーん///嬉しいわねえ、なまちゃん!」
「(^o^)(^o^)」
お二人はお料理を食べることはできませんでしたが、私達を眺めながら楽しそうにお水の中でゆらゆらしています。
「もう眼福眼福(^q^)」
「ああ~こんなにいい男に囲まれて、私しあわせだわぁ///」
なんだか今日は、よくわからない一日でしたが…
なまこさんとガーベラさんのお誕生日会は深夜までつづきました…
そして、私はまた…
ん~もう!
あの人達が集まるとろくなことになりませんっ
【おわり】