• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第75章 今日の猫来井さん②



「おはようございます~猫来井でございます~」

猫野さんとのご契約は、週に一度。
朝から一日お伺いしてお掃除からお洗濯、そしてお食事の作り置きを大量にというものでございます。

ですから、一日仕事でございます。

「あれ…?」

呼び鈴を何度か押しても、猫野さんの応答はありません。
しょうがないので縁側に回ってみますと…

「あらっ…」

猫野さんは、縁台に敷いた座布団の上で丸まって眠っていらっしゃいます。

「まあ…こんなところで寝ていたら、日焼けしてしまいます…」

ご先祖と違って、我々猫族は全身に毛皮を纏っているわけではありません。

こんなところで寝ていたら、黒焦げになってしまいます。

失礼して、縁側からリビングに入るガラス戸を開け、フローリングの室内にお邪魔しました。

荷物を置いて、縁側に眠る猫野さんを抱えあげると、リビングのソファーの上に乗せておきます。

「ふにゃあ…?」

あとは勝手に寝るでしょうから、ごあいさつだけして放っておきましょう。

「おはようございます、猫野さん。縁側で寝ると黒焦げになります。また猫本さんに叱られますから、勝手に室内にお連れしましたよ?」
「ああ…翔ちゃんかあ…おはにょ…」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp