第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
結局、翔くんはその日は動けなくて…
潤くんとニノはずっと攻防戦を繰り広げてたけど、結局いつも通りニノが下になってた。
悔しそうにしてたけど、最後は蕩けるような顔して春麗に犯されてた。
それなのに、後で一緒にお風呂入ってる時、今度は翔くんに協力してもらって潤くんを襲おうって言ってきて…
「またぁ…だってまた女装してもらうの大変だよ?」
「でもさ、翔くんがあれだけ気持ちよさそうにしてたのみたら、潤くんだってちょっと興味湧いたんじゃないかな…」
「どうだろ…ね…」
ほんとニノって…貪欲だよねえ…
「さとだって…気持ちよかったんでしょ?」
「えっ…う、うん…まあ…」
だって、僕だって男だもん…
「すっごいさ…あんなさと、初めて見た…」
「ニノ…」
「ぼくもあんな風になるのかなあ…」
なあんてニノはなんだかワクワクしてる。
湯船に浸かりながら、ニノが雄になって潤くんを襲ってるのを想像してみた。
「……」
上手くできなかった。
「ねえ、ニノ…」
「んー?」
上機嫌で洗い場で身体を洗うニノの脇腹をつつっと撫でた。
「ひゃんっ…」
すっごい可愛い声で、ニノは鳴いた。
「その前に、僕とニノのセックス…翔くんに見せることになると思うよ?」
「へっ!?」
「その時は…わかってるよね…?」
そう…全てはニノのあの囁きから始まったんだ…
だから、今度は僕が悪魔になるよ。
「ニノ…僕、いいこと思いついちゃった…」
【END】