• テキストサイズ

ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第6章 ネクタイ


「え…?」
「今度、潤の家来てよ…3人でしようよ…」

翔ちゃんは頬を紅潮させながら、いたずらっ子のような顔をしてる。

「俺っ…ああっ…智が、潤にされてるの…見たい…」
「そ、んなっ…ああっ…」
「すっげー興奮する…今からそれ想像しただけで興奮する…」
「翔ちゃんっ…ばかぁっ…」
「ああ…バカでいいよ…バカだからな…俺は…」

ぎりっと翔ちゃんの肩に爪を立てた。

「俺はっ…翔ちゃんが潤としてるのなんて、見たくないっ…」
「ふ…見るんだよ…なんでもするって言っただろ…?智」

ぐいっと俺の髪を掴むと、顔を近づけてくる。

「俺が、欲しいんだろ…?智…」

悪魔のような男…
なのに…嫌いになれない…

打ち付けられる腰がもたらす快楽から、逃れられない。
揺らめく視界から、涙がこぼれ落ちていく。

「智…ああっ…イクっ…」
「翔ちゃんっ…」
「ね、智、お願い…っ…今度、潤と…」
「ん…わかったっ…わかったから、一緒にイこ?」
「智っ…最高だよっ…お前は」
「翔っ…翔ちゃんっ…気持ちいいよおっ…中にっ…」
「出すぞっ…智っ…好きだよ…智っ…」
「翔ちゃんっ…大好きっ…」

一層激しく揺さぶられて、中に熱いものが放たれたと思った瞬間、現実が飛んでいった。



「智くん…?」

気づいたらベッドの上にいた。
身体は拭き清められて、綺麗になっていた。

「翔ちゃん…」
「今日も、かわいかったよ…」
「もう…男にかわいいっていうなよ…」
「ふふ…だって、本当のことだもん」

そっと翔ちゃんは俺を抱きしめた。

「さ、もうちょっと寝といたほうがいい…」
「うん…翔ちゃん…」

バスローブの襟をぎゅっと掴むと、翔ちゃんの胸に顔を埋めた。

「どこにも…いかないで…」
「いかないよ…」

そっと翔ちゃんが布団を掛けてくれる。

「好きだよ…智…」


優しい嘘に溺れながら、眠りの淵に吸い込まれていった。



【END】

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp