第6章 ネクタイ
「い…やだぁ…ちょうだいっ…なんでもするからぁ…」
「…ほんと?なんでもする?」
「するっ…だから…早くっ…」
一ヶ月抱いてもらえなかった身体は、もう限界で…
早く翔ちゃんの熱を身体の中で感じたかった。
一つに、繋がってしまいたかった。
「約束だよ…?智くん」
なんだか嬉しそうな声の翔ちゃんは、ズボンを脱ぎ捨てると俺の両足を抱え上げた。
ずぶりと俺の中に入ると、ゆっくりと奥へ進む。
「あああっ…翔ちゃんっ…好きっ…好きだよぉっ…」
「智くん…俺も、好きだよ…かわいい…」
嘘つき…
潤も和也も相葉ちゃんも抱いてるくせに…
でも…嫌いになれない…好き…愛してる…
「もっと好きって言って…?」
「好き…好きだよ…智…」
優しいキスをくれると、翔ちゃんは微笑む。
騙されてあげる…
だって、好きだから…愛してるから…
「嬉しい…翔ちゃんっ…」
ぎゅっと翔ちゃんに抱きつくと、身体が密着する。
身も心もひとつになったような錯覚に陥る。
「ああ…智…かわいいよ…俺の智…」
「翔ちゃんっ…翔ちゃんっ…」
俺の智って言ってくれた…嬉しい…
もうそれだけで…俺…
「ねえ…なんでも言うこときいてくれるんだよね…?」