第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
16日は良いお天気だった。
今回は翔くんが車を用意して、ニノと潤くんをお迎えに行った。
「おっはよー!今日はよろしくね!」
ニノの後ろで潤くんが微笑んで荷物持ちをしてる。
「おはよ!さ、乗って?」
翔くんはなんにも知らないで、二人を大歓迎。
ニノと潤くんの荷物はいつも通り。
今回は僕もニノも女装はしないから、ちょっと少ないくらい。
翔くんは拗ねたけど、今回は僕がメインじゃないんだもんね…
ニノのお姉ちゃんの作ってくれた衣装や小道具は潤くんの別荘に昨日送った。
今日の午後には別荘に到着する予定だ。
早くあっちに着いて受け取らないとね。
「智は、男の子の格好でも十分かわいいなあ…」
潤くんが後ろの座席から絡んでくる。
「あっ…ちょっと!ぼくは!?」
「かずはもう存在自体がかわいい」
「は?どゆこと?」
「つまり、格好じゃないってこと」
「潤くん…♡」
思わず運転席の翔くんと目が合った。
「よ、よし、出発するぞ」
ちらっと見た後部座席はハートマークが乱れ飛んでた。
別荘行ってからにしてくれよな…
つか今まで一緒に家に居たんだろ。
なぜ今おっぱじめる…