第64章 らぶぱれーど-悪魔の囁き-
「あー、さとったら…今、何考えたの?」
「えっ…な、なんでもないよっ」
「だってぇ…えっちな顔、してる…」
ぺろっと隣からニノが僕のほっぺを舐めた。
「ち、ちがうもんっ」
「翔くんとえっちしてるとこでも想像しちゃった?」
「ち、ち、ち…」
「んふふ…想像したんだぁ、わっかりやす…」
「に、ニノぉ…」
ニノの部屋はちょっぴり狭くて、後ろに手をつこうとしたらゲームのコントローラが当たってバランスを崩しそうになった。
「あっ…」
「さとっ…」
ニノが僕のこと慌てて抱きとめてくれて、なんとかゲーム機の上に倒れなくて済んだ。
「…このまま練習しちゃおっかな…」
「ええっ…」
「さとのことなら…抱けそう…」
「だっ…だめだよっ…」
ゆっくりとニノの顔が近づいてくる。
ほっぺたを赤く染めて、目がトロンとしてる…
やば…本気のえっち顔だ。
「に、ニノっ…だめだよおっ…」
新婚早々浮気なんてシャレにならないっ…
「むふ…」
ちゅっと唇にキスすると、ニノは僕を解放してくれた。
「やんないよ?ばーか」
「もっ…もおっ…!」
悔しいからニノのこと押し倒し返した。
「ひゃ!?」
「もー…昔からそうやって僕のことからかうんだから…」