第62章 新・忍びのむに
無門の出した欲は、潤之介の手の平に出された。
そのまま、無門の後ろの口に指が触れた。
「ひゃっ…あ…」
「初めてか?」
少し表情を固くして潤之介が尋ねると、怯えた表情で無門は頷いた。
「ならば十分しないとな…」
そう言って指で口の周りを撫でた。
「やっ…あ…くすぐったいっ…」
「我慢せい…良くなってくるから…」
ぬるりぬるりと何度もそこを撫でられて、へんな気分になってくる。
やがてそこが柔らかくなってくると、潤之介の指が入ってきた。
「無門殿…舌を…」
わけも分からず舌を出すと、その上に硬い小さな紙切れが置かれた。
少し甘い。
「なんじゃこれは…」
「口の中で溶かせ」
言われたとおり、口の中で溶かすと唾液がとろりとしてくる。
潤之介は微笑むと無門の口を吸ってその唾液を吸い出した。
それを己の指に出して、また口の周りを撫でる。
何度も無門の唾液を吸い出していくと、そのとろりとしたものを使いながら、どんどん指が無門の中に入ってくる。
「くっ…あぁ…」
「苦しいか…?」
「ん…んん…」
苦しくはなかったが、変な感じでぞわぞわする。
思わず無門は叫び出しそうになっていた。