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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第61章 劇団嵐の日常


劇団嵐には、5人のスターがいる。

大野、櫻井、相葉、二宮、松本。
個性的な5人の俳優を支えるのは、全て女性スタッフだ。

主宰であるのさ子は暇なので、一日中稽古場に居ることが多い。
そこにスタッフのさっつーがやってきた。

「あれ?高ちゃんは?」

スタッフの高ちゃんはいつも稽古場に一番のりなのに、今日は姿が見えなかった。

「あ。高ちゃんは娘ちゃんが誕生日で、今日は病院で休みです」
「は?え?誕生日で病院?」
「えっと…次女ちゃんが誕生日だけど、長女ちゃんのおねしょの相談に…」
「おお…大変じゃの。わかった…あれ?さっつー、今日は早いね」
「もお…今日も朝からラジオ体操に起こされて、早起きしましたよぉ…」
「そうか…大変じゃの…この際一緒に体操したら?」
「…ヤダ…」

のさ子とさっつーが話している間に、制作のみりぃが稽古場にやってきた。

「のさちゃん、ちょっと今度の公演の予算出したんだけど、見てくれる?」
「うん。お疲れ様」

みりぃとのさ子は二人で頭を突き合わせながら、予算に頭を悩ませていた。

「はぁ…まだ次の台本も決まってないのに…」

のさ子はため息を付いた。

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