第53章 【Desire】25 millieさま・chiseiさまリク
「翔くん…」
「あ…」
翔くんのぽってりとした唇に軽くキスを落とす。
そのままベッドに翔くんを載せると、覆いかぶさった。
「だめだよ…まだ明るいのに…」
「ちょっとだけ…」
って言いながらも俺の手は動いてて…翔くんの上着の中に手を入れた。
「あ…や…だ…」
なめらかな肌の脇腹に手を滑らせて、胸の先端に指を付けるとびくりと身体が震えた。
あっという間に固くなった先端をくりくりと指でいじりながら、翔くんの唇を味わう。
「だ…め…智…」
「なんで?翔のここ…硬くなったよ?」
腿で翔くんの股間を触ったら、やっぱり…むふ…
「だって…和も潤も雅紀も…いつ入ってくるかわからないから…」
「だから、ちょっとだけね…?」
そう言って首筋に吸い付こうとしたら、ぐいっと頭を押しやられた。
「だっ…だめっ…」
「なんでだよお…」
「お…俺が、ちょっとじゃ我慢できなくなっちゃう!」
「翔…」
なかなか大胆なことを言ったのが自分でもわかったのか、翔くんはぼふんっと真っ赤になった。
「も、もうっ…知らないっ」
そのまま枕に顔を埋めてしまうと、バタバタと足を動かした。
「智くんのスケベっ…」
「えー…だって、翔くんがいけないんだよ?」
「なんでぇっ!?」
潤んだ目で俺を見上げた。
「そんなにかわいいから」
「かっ…かわいい…?」
自覚ないのか…誰が見ても、かわいいのに。
「や、やめてよ…女じゃあるまいし…」
「当たり前だよ。翔くんは男だろ?」
「智くんったら…もうっ…」
いきなり起き上がって、俺の首に抱きついてきた。
「だいすき…」
「ん…俺も…大好きだよ…」
またキスをしようと、体を離すとぴっと人差し指を唇に当てられた。
「皆が…寝静まるまで、待って?」
その日俺は、晩酌をするのをやめた。
次の日の漁は、腰が痛かったが…
俺は後悔していない。
そう…ここに来てから俺は、後悔なんて一切ない日々を送っていた。
皆のおかげだよ…
これからも…この楽園の一員で居させてくれよな…
今日も…海鳴りが聴こえる
END