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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第47章 【Desire】19 うめさまリクエスト


ボンボン学校の私立五十嵐学園高等学校の名物といえば、生徒会長で3年の櫻井翔と、ヤンキーと呼ばれる1年の松本潤だろう。

櫻井は家柄からなにから、申し分のない優等生。
生徒会長選は、対立候補が櫻井を支持するという謎の現象が起こって楽々のトップ当選。
だもんだから、ほぼ学園に敵なしの優秀な生徒だった。

一方の松本は、家柄はいいし本人の品性も悪くないのに、なぜか素行が悪い。
ボンボンばかりのこの学校では、すごく目立つ。
しかしヤンキーといえども、不思議な人望があった。
彼は、クラスの代表委員なんかやってたりもする。

当然、この二人は至極仲が悪い。
犬猿の仲とも言える。

月に一度、生徒会の開く会議はいつもピリピリとしたムードが漂う。

生徒会役員と、各委員会の会長と副会長、各部活の部長と副部長、そして各クラスの代表と副代表が出席するこの会議。
学園のスムーズな運営には欠かせない重要な会議なのにも関わらず、毎回殺伐としている。

「では次の議題に…」

生徒会長である櫻井が議事進行をしようとすると、決まってチャチャを入れるのが松本だ。

「ちょおっと待った…会長。この予算の分配納得できねえな…」
「さっき決を取ったろう。多数決で承認になったんだから…」

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