第46章 【Desire】18 高齢者さまリクエスト
ぼすんと一緒にベッドに転がると、食べられるみたいな勢いで唇を貪られた。
お師匠の手がすーっと伸びて、ベッドヘッドにある部屋の明かりをパチンと消した。
服を全部脱がされて、体中キスされて…
僕はとろとろに蕩けさせられた。
「僕も舐めたい…」
体を起こしてお師匠の腰に顔を埋めると、色っぽい声が聞こえる。
「雅紀…どんどん上手くなるな…」
「ふ…?」
「やべ…」
僕の髪を撫でながら、気持ちよさそうな声がどんどん聞こえてきて…
「お口にちょうだい…?」
いつも僕のをお師匠は飲んじゃうから、僕も飲んでみたくて…そう言ってみた。
「うお…」
「?」
「おまえねえ…エロいんだよっ…」
急にお師匠が起き上がって僕を押し倒した。
「えっ…えっ…?」
「だめ。おまえに入れるから飲ませない」
足をガバッと開かれて、お師匠がそこに滑り込んでくる。
熱い猛りが後ろに押し当てられたかと思うと、ぎりっとねじ込むように中に入ってきた。
「あああああっ…」
「ごめん…もうがまんできないっ…」
僕の足を持つと、お師匠は全力で腰を振り始めた。
「あっあっ…ンっ…気持ちいい…」
「雅紀…俺もっ…」
「あ…もっと。もっと言って…?」
「え?」
「もっと、僕で気持ちよくなってっ…翔っ…」
「…ああっ…やべっ…おまえエロすぎっ…」
お師匠の手が、僕を握りしめて…
その瞬間、僕の身体には電流が走ったみたいに快感が駆け抜けて。
「やあっ…も、イクっ…」
「雅紀っ…一緒にっ…」
「翔っ…翔…愛してるっ…」
「あああっ…雅紀っ…俺もっ…」
どくんどくん…
僕の中にお師匠のしるしが注がれる。
同時に僕もお師匠の手の中で果てた。
嬉しくて、死にそう…
一年後…
僕とお師匠は新しい名前を襲名する。
その後は、新流派を正式に立ち上げるそうだ。
だからお弟子さんを皆、宗家付にしたんだって…
連れて行くのは僕だけで…
名前のこともあって櫻井のお家とは切っても切れないから、ちょっと特殊な独立にはなるんだけど…
でも、これでお師匠はお師匠の舞踊をきわめていくことができる。
僕は、どこまでもこの人についていく。
愛する僕の旦那様…
そして僕のお師匠さんだから…
「雅紀、再来年からフランスに住むぞ」
「はい…えっ…ええっ…」
ついて…いけるかなあ…?
END