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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第44章 【Desire】16 Miさまリクエスト


二宮先生は、科学の先生。

「今日のとこ、テスト出るからちゃんと復習しておいてください」

いつもちょっと大きめの白衣を着て、ずりさがったメガネを上げながら喋る。

終業のベルが鳴ると、ささっと科学準備室へ捌けていく。

クラスメイトはうだうだしながら、教室へ帰っていく。

「あれ。大野いかないの?」
「んー。ちょっと質問あるから」
「へえ。珍しいね」
「早くいけよ」

クラスメイトが居なくなるのを見計らって、準備室をノックする。

「はい」

小さい声が聞こえると、さっと中に入る。

二宮先生は、小さな洗面所でチョークのついた手を洗っていた。

「大野…どうかしましたか?」
「せんせー質問」
「ん、そこに座って待っていてください」

大人しく、会議用テーブルのとこにあるパイプ椅子に座って教科書を開いて待つ。
先生はポケットからハンカチを出して、丁寧に拭きながら隣に座った。

「今日の授業のとこですか?」

そっと俺の広げた教科書を覗き込むとき、いい香りが漂ってくる。
せっけんみたいな…先生独特の匂い。

今日のオナネタにしよう。


準備室を出ると、小躍りしながら教室に帰った。
皆は理解できないって言うけど…

俺は二宮先生がかわいらしくて仕方ない。
あの生徒に向かって敬語を使うところも堪らない。

そりゃちょっとばかり、ダサいよ?
いつもユニクロみたいな服着てさ。
襟がよれててもお構いなしだし。

だけど皆気づいていないんだ。

あの人は、俺にしかわからない色気があるんだ。

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