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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第43章 【Desire】15 うさこさまリクエスト


「えっ…ぞわぞわしちゃったの?」
「うん…くすぐったいっていうか…」

ご主人さまの手が離れていった。

「ごめん…」
「あっ…」
「え?」
「もっと…」
「えっ!?」
「もっと、触って…?」

触りやすいように四つん這いになって、おしりをご主人さまに向けた。

「しょ、翔っ…」
「しっぽ、触って?」
「ややややめろっ…その格好っ…」
「なあんでえっ!?」
「なんでも!」

慌ててご主人さまは僕の身体を洗うと、湯船にぼちゃんと浸かった。

「ごめんなしゃい…」
「あ、謝ることじゃないから、な?おいで」

一緒に浸かってると、ご主人さまはいつもぼくをふんわりと抱きしめてくれる。

子猫のときから、変わらない…

「ぼくのこと、きらいになった?」
「違うから…な?」

ぎゅううっと抱きしめてくれるけど、ご主人さまの声はどこか悲しそうで…

「なんでぼくのおかお見てくれないの…?」
「えっ…」
「なんでお風呂に入るとぼくのこと見てくれないの?」
「えーっと…」

とっても困った声…
やっぱりぼくが悪い子だからかなあ…?

「気のせいだよ…」
「ちがうもんっ…」

ばしゃっとお湯を飛び散らせながら、ご主人さまに抱きついた。

「ぼくのこと、みないもんっ…」

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