第42章 【Desire】14 ぽっぷさまリクエスト
「なに…おまえ、ネコの上にもしかしてどMなの?」
「あ…やっ…ちが…」
「何が違うんだよ。あってんだろ?何だよこれ」
ぐりっとあいつの股間の固くなってるところを踏みつけると、びくりと体を震わせる。
「俺にこんなことさせて…感じてるんだ?」
「かず…」
「それとも、課長のことでも思い出した?」
「え…?」
「櫻井課長、おまえのこと狙ってたりして…さっきまで一緒に居たんだろ?口説かれなかった?」
「違うもんっ…」
一生懸命起き上がると、俺の身体にぶつけるように身体を預けてきた。
「俺がすきのは、かずだけっ…他の人なんていらないっ…」
そくそくと血が沸き立ってくる
「ほんと…?なら証明してよ…」
「どうすればいい…?なんでもする…」
潤の目に炎が灯った。
「ずっと、ここに居ろ」
ぐいっと潤の身体を引き寄せて、力任せに抱きしめた。
「おまえを…ここに閉じ込めるからな…?」
潤の体が震えだした。
顔を見ると、泣いている。
「なんだよ…やっぱり嫌なんだな…」
「違う…違うの…」
ぎゅうっと潤は俺の胸板に顔を押し付けた。
「こんなに…こんなに愛されたことなかったからっ…嬉しい…」
泣きながら微笑んだ。
「離さないで…かず…一生、離れないから…」
キラキラ光る涙が、綺麗で…
その涙の雫も、俺のもの
「ああ…離すもんか。…死んだって…離してやらない」
「嬉しい…」
そう、死ぬまで…
死んだって、離してやらない。
俺達は一生、”俺たち”という単位で生きていくんだ。
その日から、あいつと俺の監禁生活が始まった。
END