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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第33章 【Desire】5 リンネコさまリクエスト


「こんにちはー!」

今日は二宮くんちで、ライブDVDの鑑賞会。

「あ!大野くん、いらっしゃい!あがって!」
「おっじゃましまーす!」

いそいそと狭いワンルームに上がりこむと、早速テレビの前に二人で陣取った。

「大野くん、持ってきた!?」
「うん!もっちろん!」

俺はカバンの中から、DVDのパッケージを取り出した。

「じゃ~ん!フラゲしてきました!明日発売の『I'M ディスコスター!』だよ!」
「わあああ!カッコいいい…」

二宮くんはパッケージを受け取ると、一度拝むように頭の上に上げた。

「じゃあ、早速…」

中からディスクを取り出して、早速プレイヤーにセットする。

再生ボタンを押して暫く待つと、去年の夏に野外であったライブの模様が32インチのテレビに映し出された。

「わあああ!懐かしい!あああ!思い出すねえ!」
「うんうん!」

俺と二宮くんは、学部は違うけど同じ美大に通う先輩後輩で。
あと、バイト仲間で…
そして、所謂オタク仲間ってやつで。

ふたりとも、今、日本で一番売れている歌手”ディスコスター”こと相葉雅紀の大ファンってことがわかって、バイト先で一気に仲が良くなった。

ファンクラブにももちろん入ってて、去年の夏は一緒に野外ライブにも行った。

今日手に入れたDVDは、その時の模様を収録した最新のものだ。

約二時間、俺達は一度みたはずのライブを、初めて見るかのように楽しんだ。

だって、現地でみたディスコスターは、豆粒ほどの大きさだったんだもん…

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