第31章 【Desire】3 さつまいもさまリクエスト
「やっべ…なんだこれ…」
松本部長はぐったりしてる大野先生の腰を掴んで、激しく動いてる。
「これ、癖になるわ…」
「でしょ?やばいっしょ?」
「しかも、大野先生バージンだったんだね…嬉しいよ」
「やめてぇ…」
抵抗する力はもう残ってないのか、枕を掴んでただ大野先生はされるがままになってる。
「ホモかと思ってたけど…違ったんだ…」
「僕は…二宮さんが好きだっただけ…もうやめて…」
「ふーん…」
増々気に入らない。
大野先生は、翔先生に次ぐ若手のホープって言われてて…
でも前に出てくような性格じゃなくて、いつも控えめにしてるから、派閥争いとかにも絡んでくるようなキャラじゃなくて…
便利な駒として使ってたんだな…二宮さん…
「…死に駒、ね…」
行き所のない…大野先生…
二宮さん、あんたの駒…一つ奪ってやるよ。
そろりと手を伸ばして、顔に似合わない大野先生の立派なモノを握った。
「あっ…やあっ…」
「やべっ…それ、締まるっ…」
「大野先生…一緒に気持ちよくなろうよ…?ね?」
「いやぁ…やめてぇ…」
蒼白だった顔に、だんだん赤みが差してくる頃…
大野先生は夢中になって快感を貪っていた。
「あっ…やっ…いっ…ちゃうっ…」
「俺もっ…大野センセ気持ちいいっ…」
「一緒にイこうね…ほら、気持ちいいよ…?」
耳元で囁いてやったら、潤んだ目で俺を見上げた。
「あいばさ…」
「大野先生…」
ぎゅっとその細い体を抱きしめると、ぶるっと震えだした。
「やあ…イッちゃ…っ…あああっ…」
仰け反った耳元に、小さな声で囁いた。
「好きだよ…大野先生…」
二宮さん…あんた凄いよ…
俺と松本部長が二人がかりでもできないことを、あんたは一人でやり遂げたんだ…
だけどね…
俺達の悪徳の花は、これから―――
咲かせてやるよ
満開にね
END