第31章 【Desire】3 さつまいもさまリクエスト
「やめてください…」
「いいでしょ?大野先生…」
「やだ…やめて…」
「なんで?二宮さんは良くて、俺はだめなの?」
そう言うと、大野先生は決まって身体を硬くする。
「相葉室長…」
「いう事聞かないと、写真ばらまくよ?」
「やっ…やめてっ…」
「ならいいでしょ?今日こそヤらせろよ」
大野先生は、追い詰めた壁際で涙ぐんだ。
「ここじゃ、嫌…」
だよね。
ここは内科のカンファレンスルームだもんね。
「じゃあ、夜ね。ホテル取るから来て?」
「はい…わかりました…」
上機嫌で廊下を歩いていると、経理部長の松本さんとすれ違った。
「ゴキゲンじゃん」
ぼそっと言われて、思わずにやりと返す。
「…今日デートなんだ」
「へえ…上玉?」
「…内科の大野先生」
「…男じゃん…」
「知らないの?男のほうがセックス気持ちいいんだよ?口も女よりでかいから、フェラめっちゃ気持ちいいし」
「へえ…じゃあ今度俺も試してみようかな」
「大野先生なら貸せるよ」
「へえ」
「いい物件、握ってるんでね」
にたっと松本部長は笑った。
「んじゃ、今度借りるわ。今、女居ないから溜まってるし」
「いいよ。いつでも言って」
「ああ。頼むよ」