第26章 遺書
ねえ、聞いてくれる…?
もしも、の話だよ
俺がさ、前触れもなくある日さ
突然死んじゃったら…
あなた、泣くよね
もう、わんわんわんわん…
なっさけない顔してさ
ぷぷ…なんだか想像できる
で、一緒にあそこいけばよかった
こんなことすればよかったって
すっごく後悔して
…自分のこと、責めるんでしょう…?
だからね…
俺の持ってるもの、全部焼いてね?
そうだよ
この身体を焼くときと一緒に…
俺の居た痕跡、全部消して
それからね
俺の身体の灰を…
最後に目一杯抱きしめてさ
あの海へ還してよ