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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第22章  BOY【S side】 EP.1


「その…松本さんも、タレントなの?」
「ああ…本当は俺もアルバイトなんだけどね。必要ならたまに出てるんだ」
「そっか…」

この人がカメラの前で男を抱いているというなら。
それは一度見てみたいと思った。

どんな風に他の男を抱くんだろう…

「ふふ…翔ったら、緊張してるの?」
「ち、違うもん…」

松本さんは微笑むと俺をもう一度抱き寄せた。

「残念だな…今日は翔に触れなくて…」

ぞわっとした

ぼそっと耳元で囁かれて、全身に鳥肌が立った。

「松本さん…」
「大丈夫…社長はああ見えて、ほんとに凄い人だからさ…だから、安心していいと思うよ」
「…はい…」

松本さんがそう言うから、一旦立てていた腹はおいておくことにした。

「あの…俺、どんなことすればいいんですか?」
「ん?ただ俺と一緒に料理を作るの。それだけ」
「それをビデオに撮るんですか?」
「そうだよ。ただし、試し撮りだから。世の中には出ないから安心してね」
「…別に、いいのに…」

ふっと笑うと、松本さんは俺の背中を押してアイランドキッチンに立った。

「パスタは作ったことある?」
「ええ…?」

途端に、二宮さんがカメラを構えた。

始まるんだ…


なんだか、心臓がドキドキしてる。



俺、どうなるんだろう



【S side EP.1 END】
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