第21章 【相葉生誕祭☆緑に染まれ!】天空の城ラヒュタ
「親方ーっ、空から女の子が降ってきたーっ!」
青い光が見えたあの日―――
空から、女の子が降ってきた。
その子の名前はアイーバと言った。
ちょっとおっちょこちょいで、天然で…
でもとても芯が強くて、素直で…
そんな彼女のことを、俺はすぐに好きになったんだ。
俺より身長高いけど…
「カズー起きて?」
「ん…?もう朝?」
「違うの。サトじいさんが何か言ってるの」
うたた寝してしまった俺は起き上がって周りを見渡す。
サトじいさんがアイーバの付けていた青いペンダントを手に取って、食い入るように見つめていた。
俺とアイーバは、追っ手から身を隠すため地下の古い坑道に入っている。
空から降ってきた不思議な女の子アイーバは、何者かに追われていた。
俺はアイーバを逃がすため、行動を共にしている。
サトじいさんは、古い炭鉱夫でこの辺の鉱石のことに詳しい。
たまに、ココみたいな古い坑道に入って、鉱石を眺めるのが趣味という変わったじいさんだ。
「じいさん、どうしたんだよ?」
「おおおおお…」
「じいさん?普段からボケてるけど、またボケたか?」
「違うのじゃっ!カズーこれは…飛行石じゃっ!」