第18章 【ピックアップありがとう記念】JUN TA-LOW
「あっ…ああ!そのようなことをしたらっ…」
「まあ、とてもおいしいわ…姉様…」
「マサキ、とても美味ね」
キジの姉妹は器用に潤太郎の着物を脱がせると、二人できびだんごに吸い付いた。
「ああ!ショウ殿ずるいぞ!」
「わ、私も参加します!」
そこにおさるのオオノと、犬のニノミヤも加わった。
「こ、こんなことっ…」
「まあ、こんなに硬いきびだんごをいただくのは初めてぞ…」
「ま、姉様ったら…はしたないですわ…」
「マサキ…姉様はもう我慢なりませぬ…」
ばさりと羽の付いた着物の裾をめくると、生白い足が見えた。
潤太郎はなんだか知らないが、ごくりとつばを飲み込んだ。
「潤太郎殿…?私のきびだんごも、食してくだらさぬか…?」
「えっ…ショウ殿もきびだんごをお持ちなのか!」
「食べて…?潤太郎殿…」
「あ…しょ、ショウ殿っ…!」
潤太郎は思わずショウの身体に飛びついた。
「あーれー…」
そこからは犬も猿もキジも人の子も入り乱れての、宴になった。
朝が来る頃、潤太郎はすっかりとキジ姉妹に骨抜きにされていた。
「潤太郎殿…鬼退治なぞいかず、ここにずーっといてくださりませ…」
マサキが可愛らしく潤太郎の腕の中で鳴くと、潤太郎はぎゅっとマサキを抱きしめた。
「おります!ここにずっとおります!」
「ではオイラも」
「では私も」
「ふふふ…楽しくなりそうね…」
ということで、潤太郎はキジのお屋敷でいつまでもいつまでも幸せに淫らに暮らしたのでした。
鬼退治、どうした
【JUN TA-LOW おしまい】