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ヘブンズシュガーⅡ【気象系BL小説】

第17章 plum wine


「翔くん…」
「なんだよ」

あの…なんなのこれ…

「えっと…なに…?」
「なにが?」

いや…そんな平然とした顔されても…

「いや、だからどうして…」
「は?」

なんでいきなりキレてんの…

楽屋のソファに座ってたら、いきなり翔くんが俺の腿に跨って座ってしまった。
そのまま平然と新聞を読み始めた。

「皆…見てるよ…?」
「だから?いいだろ別に付き合ってんだから」

いや、そういう問題じゃなくてね…?

向かい側のソファで、リーダーとニノが呆然とこっちを見てる。
隣の一人がけのソファでは雅紀がコーヒーを零しながらこっちを見てる。

その周りではマネージャー達が、呆然と立ち尽くしてこちらを見てる。
幸い、事務所の人間以外、ここには居なかった。

「あの…翔くん…」
「なんだよ」
「なんか…怒ってるの…?」
「べっ…別にっ…」

顔を真っ赤にして、新聞で顔を隠してしまった。

「え?なんか俺、怒るようなことした…?」
「別にしてないもん…」

拗ねてる…
これは完全に拗ねてる…

思い当たることはない。
至って今日は普通に過ごしてる。

迎えに来た事務所の車に二人で乗ってきたし…

一体、どうしたんだ?

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