第16章 ふたりでひとつ
今日は結婚記念日。
「ねえ、これどこしまうの?」
和が食器を持ってウロウロしてる。
今日は俺の代わりに家事をやってくれるそうだ。
「ん。そこだよ…」
立ち上がろうとすると慌てて止められる。
「いっ…いいからっ…口で…」
両手が塞がってるもんだから、俺の前でわたわたしてる。
「口で?」
あんまりその姿が可愛らしくて、思わずいたずらする。
スエットの上から、和のかわいい×××をナデナデ。
「ほうあっ!?」
大げさに腰を引いて後ずさる。
「なにすんだよっ…」
「だって口でっていうから…」
「フェラチオしろって言ってんじゃねえんだよ!?」
顔を真っ赤にして怒るからおかしくてたまらない。
「でも、して欲しいなってちょっと思ったでしょ?」
「ばっ…」
「んー?隠してもわかるんだからね?」
「そんなの…いつだって触って欲しいに決まってんだろ!?」
ものすごい逆ギレを起こして、キッチンに入っていった。
「かーわいい…」
ほんとかわいいんだよね…俺の奥さん。
普段はあんなに天邪鬼なのにさ…
俺の前だとあんなに素直でかわいい。
俺だけが、和のあんな姿見られるんだもんね。