第15章 【ピックアップありがとう記念】ZIP♡
「ちょっとおまえ付き合えよ…」
「うえっ…!?」
そのままずるずると引きずられて楽屋のトイレに押し込まれた。
「いっ…いやああっ…助けてええっ…潤くんっ…」
「あ、わりい。俺、腹壊してんだ。翔くんの相手、今晩できないから、頼むわ」
ひゅっと喉から変な音が出た。
「こっ…この…」
「往生際わりいぞ」
ずるずるずるずる…翔ちゃんは俺を個室に引きずり込む。
相葉さんと大野さんは気の毒そうな顔で俺を見送ってる。
「ちょおっ…助けろよおっ…」
「ごめん…」
「怖いからヤダ」
ぴらぴらと手を振られた瞬間、個室のドアは閉じられた。
「やあっ…翔ちゃんっ…そんなの無理っ…」
「ああっ!?ニノがいけないんだろうがっ…こんくらい我慢しろよっ…」
「だって、そんなとこっ…ああっ…やめてっ…」
がしっといきなり前を掴まれて、身体が前に折れ曲がる。
「あ!?潤にあんなこと言われてニヤニヤしてた癖によ…ここを潤にこうして欲しかったんじゃねえのかよっ!?」
「ち、ち、ち…ちがうもんっ…」
そりゃ…潤くんにあんなこと言われたら、嬉しいよ…
嬉しいに決まってんじゃんっ…
だって俺はずっと…潤くんのことが…
そりゃ潤くんと翔ちゃんがずーっと付き合ってることは知ってるけどさあ…
思うくらい自由だろ!?
突然、翔ちゃんがしゃがみこんで俺のカーゴパンツをずりおろした。
「ひっ…いやあああああっ…俺、ばーじんだからやめてええええっ…」
今日、俺は…
大事なものをひとつ…いや、ふたつ無くしました。
バージンと嵐内の友情です…
「なあ…ニノ?」
「…なんだよ…」
涙が止まらない俺を、翔ちゃんはずっと抱きしめていた。
「実はね、これ、潤の命令なの。許してね…?」
子うさぎみたいな目をして翔ちゃんは俺を見た。
「へ…?」
「ごめん…でも、ニノ柔らかくって超最高だった」
「な、え?…これって…プレイってこと…?」
「うん…ま、そういうこと…ごめんな?」
潤くんのばかああああああっ…
「これからは、ニノも俺達の仲間ね?」
「へ?」
そう言うと、翔ちゃんはちゅっと俺のまぶたにキスを落とした。
神様…あのどSをどうにかしてください…
【ZIP♡ END】