第11章 藪の中 reborn

それでも構わず、俺は翔を貫き続けた。

「あっ…やっ…そこ、だめっ…」

びくびくと震える身体。
ぎゅっと抱きしめどこにも行かないように、繋ぎ止める。

「いいよ…ほら、もっと感じて…俺を感じて…」
「いやっ…だめっ…ああっ…俺は…汚いっ…」
「汚くなんかない…翔…綺麗だ…」

翔の身体に回した腕を解いて、頬を包み口付ける。

「俺の翔だから…離さないから…」
「智…さとぉ…」

涙を流しながらぎゅっと俺に抱きついてくる。
その体を抱きしめながら、俺たちは高みに昇り詰める。

「あっ…ああっ…翔っ…愛してるっ…」
「智っ…智…ああっ…もうっ…」

白い肢体が反り返った瞬間、俺達は果てた。

荒い息を吐きながら、また俺は翔に口付ける。
何度も何度も、その赤い唇にむさぼりつく。

「愛してる…翔、綺麗だよ…」
「智くん…もっと…強く抱いて…」
「うん…愛してるよ…」
「愛してる…ごめんね…ごめん…」

いつまでも続く嗚咽。
いつの間にか翔が意識を失うまで、俺は抱きしめ続けた。

「愛してる…絶対に渡さない…」

力の抜けきった身体を抱きしめ、白い天井を見上げた。