第2章 とむらいの夜
手当をして貰って一休みした私は外へ出た
するとイサクが何やら浮かない顔をしている
どうしたんだ?
……え?ドラゴの叫び声??
そして……女の人の悲鳴???!
ま…さか…。
胸騒ぎを抱えたまま家に走る
ドアの前にはサクラのハト。
手紙をつけている。
《夕方には帰る》
今はもう夜じゃないか。
探しに行こう…。
ギン??ついてきてくれるのかぃ?
ありがとう。一緒に行こう…。
私の帽子を被るといいよ。ほら森には
変になった生き物が沢山いるからね。
イノリバには皆がいる
皆がサクラを探してくれていた
ギンと2人森を進んでいくと
大木が倒れていてとても進めそうにない
困っているとライタが現れた
ここをナントカしてる間に別の道を探せ?
…すまない。サクラ達が見つかったら知らせて欲しい
そう言い残して別の道を探していると
村人が数人崖の下に集まっている
ドラゴの足跡が崖に残っている
上へ上へ…。オカシイな。
大人しいハズのドラゴがこんな乱暴な
登り方をするなんて…
視線を上へとずらすとギンが激しく吠えた
木の枝の先に赤い布切れ?
サクラの服の色と同じだ…
ナントカ上に行きたいが登れそうにない
そこへウエスが現れた
ウエスはギンに自分の息子の
ヤストモを連れてくるように頼む
それから数分後ヤストモが走ってきた
そして…なんと!【カベホチ】という技で
崖にハシゴをかけてくれたんだ!
これで上に行ける!ヤストモも一緒に来てくれた
ハシゴを登りきった
その頃には雨も上がっていた
あの布切れはやはりサクラの服に似ている…
嫌な予感が益々強くなる
急いで先へ!
と、思った矢先
変なやつらに出くわした
ブタのマスクをかぶった2人組み
ヘンな機械で何かを動かしている?
アレは…カリブー?私達に気づいた奴らは
ボタンを押した。すると、どうだろう!
唸り声をあげてカリブーが襲いかかってきたんだ!
大人しく可愛いカリブーがこんな凶暴になるなんて!
ヤストモの【カベホチ】のおかげで
何とかカリブーは倒せた
それを見た奴らは一目散に逃げていく
もちろん追いかけたが
ヘンな乗り物に乗って空へ飛んで行ってしまった
仕方なく進んだ先は崖崩れで進めない
行き詰まり引き返す。もしかしたら
ライタの方の道が開けたかもしれないし