第15章 僕たちの行方
「ユウスケ先輩。」
廊下から、聞こえた。
稲葉がミカと一緒に来ていた。
「大体、構想は練ったよ。今日、部に顔
出すよ。」
「ユウスケ先輩っ、キャスティングも決まったんですか?」
ミカは、目を輝かせていた。
「なんだ、ヤル気満々なんだな。」
キャスティングは…
映画版コクリコ坂をベースにしてやる。
ナレーションは、映画では、「メル」と
呼ばれていた、松崎海と、風間シュンの
二人で、進行する。
二人の父親、澤村、立花、あとは、小野寺の
三人をメインに話を進める。
「…オーディションだな。」
2年も1年も、合わせて15人いる。
イベントだとしても、誰でもいい訳じゃない。
「えー、オーディションですかぁ。」
ミカは、不満そうだ。
まぁ、稲葉と二人でナレーションやりたかったんだろうな。
少し高めで、舌ったらずな所があるから、
正直、ナレーションには向かない。
「…僕がオーディションするからね。」
「えー、じゃあ私絶対ムリだ…」
ミカは、肩を落としていた。
「詳しくは、放課後に部に行った時に言うよ。」
稲葉とミカは、自分達の教室に戻って行った。