第14章 新しい年明け
「…ごめん、お待たせ。」
久しぶりの部のドアを開けた。
「ユウスケ先輩、お久しぶりですっ。」
「ユウスケ先輩、ケガしたんですよね?大丈夫ですか?」
「ユウスケ先輩~」
こんなに寄って来られるのも、
面倒だけど、ちょっと嬉しくて
ちょっと照れ臭い。
「…何?」
ミカがニコニコしながら、
チラシを差し出してきた。
『朗読劇公演』
「え?これ、何?」
僕は、ちょっとびっくりした。
稲葉がもう1枚用紙を出して来た。
『参加用紙』
「ユウスケ先輩、これに一緒に参加してください。」
稲葉は、僕が何も言わないうちに
話し出した。
「隣街の文化ホール主催で、今年初めてやるんですけど、文化祭みたいな感じなんですよ。劇、歌、ダンス、何でもいいみたいです。それに、ユウスケ先輩と参加したいんです。」
稲葉の一言に、周りの部員が頷く。
「ユウスケ先輩、ずっと脚本だったと聞いてます。でも、卒業記念で、思い出として、一緒に参加して欲しいんです。」
ミカも熱意たっぷりだった。