第13章 聖なる夜に
私のクラスは、同じ小学校の子が多い。
私は、ホッとしてる。
仲の良い子達とも一緒になれたし。
花本くんは、どうやら人見知りなのかな。
いつも高田くんと一緒にいる。
高田くんの周りには、
女の子がたくさんいるけど、
花本くんは、いつも
面倒くさそうな顔をしてる。
「ね、花本くん~」
高田くんの側にいるから、
女の子にも声を掛けられるけど、
答える素振りはない。
顔を背けて、窓の外を眺めてる。
その横顔に、眼差しに
とても惹かれる。
私、花本くんが好きかも…
キュン…
私の心が鳴った。
「ねぇ、ママ。新入生代表の男の子、覚えてる?」
キッチンで、ママは夕飯の支度をしてる。
「ん?あぁ、覚えてるわ。繊細そうなキレイな顔した子だったわよね。同じクラスじゃなかった?」
「うん、同じクラスだよ。」
クラスでの様子を話したら、
ママはニヤニヤした。
「…なぁに、ママ。」
「ふぅん…ナナミは、その男の子が好きなのね。」
ん。いきなり直球。
私は、自分の頬の熱くなるのがわかる。
思わず、頬をさすってしまった。
「まぁ、モテモテな男の子と両極端だけど、ママも、硬派な男の子が好きかな。パパみたいに。」
ニカッといたずらっ子みたいに笑った。
「ナナミが、その男の子の横顔を振り向かせる事が出来るといいね。」
ママはお皿を並べながら
言ってくれた。
うん、そうだね…。
ちょっと難度高いんだけどね。